cycleZ
100kmクラスのロングライドは、走り切ったときの達成感が魅力です。ただ、その道中には初心者がついやりがちな「あるある失敗」がいくつもあります。cycleZでは、お客様からロングライドの失敗談をよく聞きます。どれも笑い話になっているのですが、その場では本当に困った、というものばかり。
要は「トラブルの多くは、走る前の準備で防げる」です。
正直に言うと、失敗の中身は大それたものではありません。ほとんどが「持っていくのを忘れた」「チェックしていなかった」という、当日の朝までに片づけられることばかりです。今回は、当店がお客様の実体験から集めた失敗あるあるを、ランキング形式でご紹介します。あなたの次のロングライドで、同じ轍を踏まないためのチェックにお使いください。
ロングライド失敗あるある ランキング
まずは全体像です。第1位から第5位まで、失敗の内容と予防策を一覧にまとめました。
| 順位 | やりがちな失敗 | ひとことで言う予防策 |
|---|---|---|
| 第1位 | バッテリー切れ | 前日夜に全部まとめて充電 |
| 第2位 | 現金オンリーで詰む | 現金も少し混ぜて持つ |
| 第3位 | 服装の見立て違い | 脱ぎ着できる一枚を携帯 |
| 第4位 | 補給食の持参忘れ | エネルギー切れは走力以前の問題 |
| 第5位 | ルート確認不足 | 事前に道と立ち寄り場所を把握 |
ここからは、それぞれ詳しく見ていきます。
第1位:バッテリー切れ
堂々の第1位が、バッテリー切れです。
電気で動くものが増えている
今の自転車まわりは、電気で動くものが増えました。
サイクルコンピューター(サイコン)
ライト
スマートフォン
電動変速のシフター
これらが道中で切れると、想像以上に困ります。実際にあった話では、山の中でシフターの電池が切れて変速できなくなり、さらにスマホまで切れて帰り道が分からなくなった、というケースがありました。ナビも地図も使えず、人に聞くしかない状況です。
予防策
前日のバッテリーチェックはマストです。 サイコン、ライト、スマホ、電動変速。電気で動くものは、前日の夜にまとめて充電しておく習慣をつけましょう。モバイルバッテリーを一つ持っておけば、道中でスマホが心もとなくなっても安心です。「充電したつもり」が一番危ないので、出発前に残量を目で確認してください。
第2位:現金オンリーで詰む
キャッシュレスに慣れた人ほどハマるのが、この失敗です。
田舎道では現金が主役
普段の買い物はスマホ決済で完結する、という人も多いはずです。ところが、人里離れた田舎道の自販機は現金のみだったりします。さらに、新しい紙幣や硬貨に対応していない古い自販機もあります。喉が渇いてやっとたどり着いた自販機で飲み物が買えない、というのは地味に堪えます。
予防策
キャッシュレスだけに頼らず、現金も少し持っていきましょう。ポイントは、旧硬貨・旧紙幣も含めて用意しておくこと。新紙幣・新硬貨に非対応の自販機でも、古い小銭が一枚あれば救われます。小銭を数枚、ジャージのポケットに忍ばせておくだけで安心感が違います。
第3位:服装の見立て違い
第3位は、服装選びの失敗です。
難しいのは春と秋
夏と冬は、一日を通して気温の変化が比較的少なく、服装も決めやすい季節です。難しいのは春と秋。朝は肌寒いのに昼は汗ばむ、といった寒暖差が大きく、薄着すぎて震えたり、厚着しすぎて暑さでバテたり、という失敗が起きます。走り出しの体感で決めると、たいてい外します。
予防策
鍵になるのは、温度調節できる一枚を携帯することです。ジレ(袖なしのベスト)や軽量ジャケットなら、走りながらでも脱ぎ着しやすく、小さく畳んでポケットに入ります。「暑くなったら脱ぐ、寒くなったら着る」が手軽にできる一枚があるだけで、春秋のロングライドは驚くほど快適になります。
第4位:補給食の持参忘れ
地味に効いてくるのが、補給食の持参忘れです。
なぜ起きるのか
普段の通勤や近所のサイクリングでは、お腹が減る前に家に戻れます。だからこそ「食べ物は途中で買えばいい」と考えがちです。ところが、100kmクラスのロングライドでは、想像以上にエネルギーを消費します。コンビニや自販機が見つからない区間で空腹になると、力が出なくなり、ペダルを回すのさえ辛くなります。いわゆる「ハンガーノック」の一歩手前です。
予防策
補給食は「お腹が減ってから探す」のではなく「減る前に食べる」が基本です。エネルギーバー、ゼリー飲料、羊羹など、ポケットに入れておける補給食を2〜3個用意しましょう。走りながらでも食べやすく、素早くエネルギーに変わるものが理想です。店頭でも補給食の選び方をご案内していますので、お気軽にご相談ください。
第5位:ルート確認不足
最後は、ルート確認不足です。
なぜ困るのか
「なんとなくこっちの方向」で走り始めると、思いがけない坂道に遭遇したり、補給ポイントを見逃したりします。特に初めて走るコースでは、どこにコンビニがあるのか、どこで休憩できるのかが分からないまま進むことになり、余計な体力を消耗します。道に迷えば、予定よりも距離が伸びて帰れなくなる、という事態にもなりかねません。
予防策
出発前に、ルート全体と立ち寄り場所を確認しておきましょう。地図アプリやサイコンのナビ機能を使えば、走りながらでも現在地が分かります。コンビニや自販機の位置、休憩に使えそうな場所も事前にチェックしておくと安心です。「だいたい分かっている道」でも、念のため確認しておくと、思わぬ発見があったりします。
失敗を減らす一番の近道は「試す」こと
ここまで5つの失敗を見てきましたが、共通しているのは「本番でいきなり試して失敗した」というパターンです。
バッテリーの持ち具合、服装の組み合わせ、補給食のタイミング。こうしたことは、100km本番の前に短い距離で一度試しておくと、自分に合う形が見えてきます。自転車そのものも同じです。カタログのスペックだけでは分からない「なんとなくの乗り味の違い」が、長い距離では効いてきます。この「なんとなく」の差こそ、ロングライドでの快適さを左右する大事な部分です。だからこそ、当店では試乗を大切にしています。
装備選びも試乗も、迷ったら気軽にご相談ください。あなたのロングライドが、笑い話ではなく良い思い出になるようお手伝いします。
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