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ビンディングペダルを始める前に——トライアスロンに挑戦したい30代へ、岡山の自転車屋が正直に話します

cycleZ

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2026年04月17日

ビンディングペダルを始める前に

「まだ体が動くうちに、トライアスロンに挑戦してみたいんですよ」

先日、そう言って来店された30代の男性がいました。ロードバイクには乗っている。次のステップとしてビンディングペダルを検討しているが、ネットで買うか店で買うか迷っている、とのことでした。

ビンディングペダルについてひと通り説明しながら、最後にこちらからも正直に話しました。

要は 「ビンディングよりもリカバリーを先に考えてほしい」 です。

少し意外に思われるかもしれませんが、理由を説明します。

ビンディングペダルとは

ビンディングペダルとは、専用シューズのソールをペダルにロック(固定)して走るシステムです。普通のフラットペダルだと、足はペダルの上に乗っているだけ。ビンディングだとペダルと足が一体になります。

メリットは以下の通りです。

ペダリング効率が上がる:踏む力だけでなく、引き上げる力も使えるようになる

足がズレない:長距離でも正しいペダリングフォームを維持しやすい

疲れにくい:力のロスが減るので、同じ距離を走っても足が残りやすい

特にトライアスロンのバイクパートでは、ビンディングの使用がほぼ標準になっています。

最初に確認すること:立ちごけリスク

正直に言うと、ビンディングを始めると、ほぼ全員が一度は立ちごけを経験します。

信号で止まるとき、とっさに足を外すのを忘れて転倒する。頭でわかっていても、体が動かないことがある。特に最初の1〜2週間は、ゆっくり走れる場所で繰り返し練習することをおすすめします。

具体的には:

人の少ない広い駐車場や公園で練習する

まず停車の練習だけを集中してやる(走らなくていい)

左足を先に外す練習を体に覚えさせる

「外す」という動作は、かかとを外側にひねるだけです。難しくはないのですが、咄嗟のときに動けなくなる。だから練習が必要です。

スピードを出しながら急ブレーキをかけて止まろうとすると、足を外す余裕がなくなります。最初は絶対にゆっくり練習してください。

店舗とネットで買う場合の違い

「どこで買うか」については、正直に話しました。

ネットで買う場合のメリット

価格が安いことが多い

在庫が豊富で、すぐに手に入る

**ネットで買う場合のデメリット

クリート(ペダルとシューズをつなぐ部品)の取り付け位置の調整が難しい

取り付け位置がずれると膝や足首への負担が増える

わからないことがあったとき、その場で聞けない

店舗で買う場合のメリット

クリートの取り付け位置を一緒に調整してもらえる

歩きやすさも含めて自分の使い方に合ったモデルを選べる

乗ってみておかしいと感じたら、すぐに相談できる

ビンディングペダルとシューズは、「買って終わり」ではありません。クリートの位置が体に合っているかどうか、乗りながら調整していくものです。そういう意味では、相談できる環境がある方が長期的には安心だと思っています。

価格の差が気になるのはわかります。ただ、膝を痛めてトレーニングができなくなるリスクを考えると、セットアップのサポートが受けられる店舗での購入がおすすめです。

cycleZで取り扱っているビンディングペダル

代表的なブランドはShimanoとLOOKです。

Shimano(シマノ)

日本メーカー。使いやすさのバランスが良く、初心者にも扱いやすい

クリートのキャッチとリリースがスムーズ。外しやすいモデルが揃っている

SPD(ビス2穴)とSPD-SL(ビス3穴)の2種類があり、用途によって選ぶ

LOOK(ルック)

フランス発のロードバイク用ビンディングの老舗

クリートの面積が大きく、ペダリングの安定感が高い

ロードバイク競技者に長く愛されてきたブランド

初めてビンディングを使う方には、まずSPDから始めることが多いです。SPDは歩きやすいシューズに対応していて、カフェへの立ち寄りや自転車を押して歩く場面でも困りません。

「どちらが正解か」は使い方次第です。通勤も兼ねるならSPD、レースやロングライドに絞るならSPD-SLやLOOKが向いています。cycleZでは使い方を聞いてから選んでいます。

試乗することはできませんが、シューズを実際に履いてペダルへの固定感を確認することはできます。気になる方はお気軽にお声がけください。

正直に言いたいこと:リカバリーの話

30代の男性に、最後にこんな話をしました。

年齢が上がれば上がるほど、トレーニングの質と量は大切になりますが、それと同じくらいリカバリーが重要になります。

若い頃は多少無理をしても翌日には回復できる。でも30代以降は、疲れが翌日に残りやすくなる。同じトレーニング量でも、体への負担は大きい。

なのに、「もっと追い込まなければ」「周りはもっとやっている」と情報に引っ張られて、自分の回復力を超えたトレーニングをしてしまう人が多い。

睡眠は最強のリカバリー。7〜8時間確保できているか

食事でたんぱく質をしっかり摂れているか

トレーニング翌日に体がどんな状態か、ちゃんと観察しているか

トライアスロンを「楽しみたい」という動機で始めるなら、無理をして怪我や故障でリタイアするのが一番もったいない。楽しさの本末転倒にならないために、まずリカバリーを設計してほしい。

ビンディングペダルは、トレーニングの効率を上げる道具です。効率が上がるということは、同じトレーニングでより疲れやすくなることでもある。回復の仕組みを先に作っておくことをすすめています。

SNSや雑誌の情報との付き合い方

もう一つ伝えたのは、情報の取り入れ方についてです。

今は自転車やトライアスロンに関する情報がSNSや動画で大量に流れています。プロ選手やトップアマチュアの記録、トレーニングメニュー、使用機材。それ自体は有益ですが、自分の状況と切り離して見ることが大切です。

「この人はこれをやっている」「あの記録を出している」。それと自分の現状を比べて、モチベーションが不安定になるのは本末転倒です。他の人の情報は「参考」にとどめる。自分の体の声を一番の情報源にしてほしい。

まとめ

ビンディングペダルは、正しく使えば確かに走りが変わります。特にトライアスロンのように長距離を走る競技では、ペダリング効率の差が積み重なって大きな差になります。

ただ、始める前に確認してほしいことがあります。

立ちごけリスクを理解して、練習の場所と時間を確保できるか

クリートの位置調整など、セットアップのサポートを受けられる環境があるか

トレーニングと同じくらいリカバリーに時間を使えているか

「まず試してみたい」という方は、店頭でシューズの試着とペダルへの固定感を確認することができます。「自分の使い方だとどのモデルが向いているか」も含めて、お気軽に相談してください。

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cycleZ(サイクルゼット)

岡山市北区島田本町1丁目1-47

営業時間:11:00〜19:00(水曜定休)

TEL:086-252-7744

タグ

#ビンディング#ビンディングペダル#トライアスロン#ロードバイク#初心者

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